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妊婦さん仕事いつまで続ける?法律&みんなの意見をチェック

妊婦さんの大きな悩みの一つといえば「産休いつから」という疑問。

「仕事っていつまで続けたらいいんだろう」

「体調が不安なんだけど、いつまで働かなきゃいけないの?」

と悩む妊婦さんは珍しくありません。

 

実は、6割ちかくの女性が妊娠8~9か月まで働いているというアンケート結果が存在します。

さらに1割以上の女性は臨月まで働いていたというデータも。

 

想像より長く働いているんだなあと思った人もいるのではないでしょうか。

とはいえ産休に入るタイミングは「他人の意見」だけではありません!

自分の体調や、仕事の環境なども大きく影響します。

 

そこでこの記事では「結局いつから休めるの?」という疑問を持つ人のために、以下のポイントについて解説します。

・妊婦さんが産休を取れる時期
・【業種別】産休に入る時期の目安
・みんなが産休をとったのはいつごろか
・会社や上司の理解がなくて休めないときの対処法
いつから産休に入るべきか悩んでいる妊婦さんは、ぜひ参考にしてくださいね。

産休を取れるのは産前6週間前から!自己申告でOK

産休をとれる時期は労働基準法で定められており、産前6週間前(多胎妊娠の場合は14週間)から取得できます。

(1)産前・産後休業(法第65条第1項及び第2項)
産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)<いずれも女性が請求した場合に限ります>

引用元:働く女性の母性健康管理措置、母性保護規定について|厚生労働省

ただし、<いずれも女性が請求した場合に限ります>という注釈にある通り、希望するタイミングで産前休業に入るためには、自ら会社に申告する必要があります。

 

逆に言うと、産前休業の取得は義務ではありません。

そのため、希望があれば臨月まで働くことが可能です。

はやく産休を取りたい場合

産前6週間前(多胎妊娠の場合は14週間)より早く産前休業に入りたい場合は、会社に相談しましょう。

 

多くの場合、産前休業を前倒しにすることはできません。

しかし、ほかの方法で休業を認めてもらえるケースがあります。

  • 有給休暇
  • 傷病休暇(診断書が必要)
  • 欠勤

 

「妊娠は病気じゃないから、傷病手当は当てはまらないのでは?」と思う人もいるでしょう。

しかし、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や切迫流産、重度のつわりなどで医師が「就労不可能」と判断した場合に限り、傷病休暇の対象となります。

傷病休暇中は傷病手当の対象となるため、体調がすぐれず早めに産前休業に入りたい場合は病院に相談してみましょう。

【業種別】妊婦の仕事はいつまで続けられる?目安はこちら

ここからは、業種別に産休に入る時期の目安を紹介します。

あくまで目安ですので、自分の体調やそれぞれの仕事内容も加味して参考にしてくださいね。

事務職などの場合

立ち仕事の時間が少なく、比較的マイペースに一息つける事務職なら、8-9か月まで働くこともできるでしょう。

ただし、おなかが大きくなってくると座りっぱなしがかえってつらくなるので注意が必要です。

立ち仕事が多い販売職などの場合

とくに接客業では、制服や靴の都合でおなかが目立ち始める6か月頃に産休に入る人が多いようです

シフト制などで自由に休憩できないことも多いので、大事を取って早めに安いっ身を取る人もいます。

介護職など体を使うハードな仕事の場合

慎太的な負担が大きい業務が多い仕事の場合、つわりがひどくなってくる3か月頃から退職・求職する人が増えます。

職場によっては、一時的に負担の軽い事務中心の部署に異動させてくれるケースもあるようです。

みんなはいつから産休に?アンケート結果!

こちらは、マイナビウーマンのアンケート結果です。

「Q.妊娠してからいつまで働いていましたか?」

参考:ワーママに聞いた! 妊娠中、いつまで働いた? 2位「8カ月」|マイナビウーマン

冒頭でも書きましたが、6割近くの人が8~9か月頃から産休を取っています。

それぞれの時期に産休を取ったママさんに、なぜそのタイミングで産休を取ったのか意見を聞きました。

妊娠2~4ヶ月ごろに退職・休職したママの意見

Name
もともと子どもができたらやめるつもりでした
Name
つわりがひどくなり、休職しました

妊娠5~7ヶ月ごろに退職・休職したママの意見

Name

おなかが目立ち始めたので……

Name
前置胎盤で入院になり、そのまま休みを取りました

妊娠8~10ヶ月ごろに退職・休職したママの意見

Name

経済的な理由でぎりぎりまで働きました

Name
体調も良く、ほかにやることもなかったので。
Name
会社の規定に従いました

体調が悪くなったら無理せず休もう

産休の開始時期やほかの人の意見にこだわりすぎず、体調が悪いときは無理せずに休みを取りましょう。

 

妊娠中は、肉体的・精神的に不安定な時期です。

ホルモンバランスの乱れもあり、いつも通りに生活をしたり働くことは難しい時期。

さらに免疫力も低下しているので、普段以上に体調管理に気をつけなければならない時期でもあります。

 

「ほかの人は〇か月まで働いているから……」

「さいしょに〇か月まで働くって決めたから……」

 

と悩むこともありるかもしれませんが、体が第一。

体調が悪いときは、すぐに休んで安静に過ごしたり、病院に相談したりしましょう。

休みたいのに休めない・・・!そんな時は母子連絡カードを活用

職場によっては、上司や同僚から理解を得られないときもあるかもしれません。

そんなときに使えるのが「母性健康管理指導事項連絡カード」(通称「母子連絡カード」)です。

 

医師から妊婦さんへの指導内容を勤務先に伝えるためのもので、症状や医師の診断、指導内容が書かれています。

このカードを提示された職場は、「男女雇用機会均等法」に基づき、適切な措置を講じる必要があります。

(2)指導事項を守ることができるようにするための措置(法第13条)
妊娠中及び出産後の女性労働者が、健康診査等を受け、医師等から指導を受けた場合は、その女性労働者が受けた指導を守ることができるようにするために、事業主は勤務時間の変更、勤務の軽減等必要な措置を講じなければなりません。

※ 指導事項を守ることができるようにするための措置

引用元:働く女性の母性健康管理措置、母性保護規定について|厚生労働省

 

具体的には、以下の通り。

  • 妊娠中の通勤緩和(時差通勤、勤務時間の短縮等の措置)
  • 妊娠中の休憩に関する措置(休憩時間の延長、休憩回数の増加等の措置)
  • 妊娠中又は出産後の症状等に対応する措置(作業の制限、休業等の措置)

通勤時間をずらしてもらったり、休憩を延長したり、力仕事をなくしてもらったりすることができます。

とくに通勤電車は人が多く、つわりの悪化やおなかへの負担になることから、通勤時間を変更してもらう人は多いようです。

労働基準法でも母体保護の法律がある

「男女雇用機会均等法」だけではなく、労働基準法にも「妊婦さんに体の負担にならない業務につけるようにする法律」があります。

(2)妊婦の軽易業務転換(法第65条第3項)
妊娠中の女性が請求した場合には、他の軽易な業務に転換させなければなりません。

(5)妊産婦の時間外労働、休日労働、深夜業の制限(法第66条第2項及び第3項)
妊産婦が請求した場合には、時間外労働、休日労働、又は深夜業をさせることはできません。

引用元:働く女性の母性健康管理措置、母性保護規定について|厚生労働省

まとめ

産前休業は、産前6週間前(多胎妊娠の場合は14週間)から自分のタイミングで取得可能です。

それより前に休みたい場合は、傷病休暇や有給休暇を活用して休みを取る方法もあります。

 

6割近くの女性が妊娠8~9か月頃から産休を取っており、

主な理由は「おなかが目立ってきたから」「立っている・通勤がつらい」「産休に入れるタイミングになったから」という理由。

 

ただし、体のためには、体調が悪いときは産休の時期にかかわらず休みましょう。

「母性健康管理指導事項連絡カード」(通称「母子連絡カード」)を会社に提示すれば、企業は医師の指示に基づき適切な措置を講じる必要があります。

会社に理解が得られないときはぜひ活用してください。